2006年03月26日
頑張れ、シングルマザー!
ここ5年くらいからだろうか。
いわゆる「シングルマザー」、母親だけで子を育てている女の人と色々話す機会が出て来た。それも若い世代である。
夫と死別という子に会うことはないが、離婚、あるいは最初から1人で育て上げようという意思の子が増えている。
そういう私もシングルマザーに育てられた子供である。
私の時代に片親というのはクラスに何人も居らず、子供なりに肩身の狭い思いをしたものだが、今はもうそういう子は沢山居るようで、子供自身の負担はそれほどでもなくなったことだろう。
それはそれで良いことだ。
父親不在の子育てと仕事の両立というのを私はこの目で見て来たのだが、今思うと、それはもうウルトラCと例えたくなるほど凄いもので、「女は弱し、されど母は強し」という言葉だけはガキの頃から知らされてて、なるほどと納得していたものだ。
そんな家庭で育った姉なども、シングルマザーではないが、強い。
元々強い性格ということもあるのだろうが、とてもじゃないが真似出来ない。
ガキの頃から見て来た田舎のばあさん達を見ても、農作業も家事もテキパキこなしていた。大家族で同居が普通だったから姑との関係も大変だったことだろう。
そんなことを考えていたら、でかい会社創って勝ち組だとか、会社で部長になった課長になった、競争社会で勝ち抜かねばなどと騒いでいる男なんて大したこともないなと思ってしまった。
言ってしまえばゲームでしかない。
じゃあそれで1人で子供も育ててみろと言われたらおそらくギブアップだろう。
本気を出したら女は男よりも強い、これはどこで誰に会ってもここ数年で思うことである。
ただそんな女性でも疲れて、もうだめだ、辛いと思うことがあるだろう。
私の育った家庭などはそんな時、祖父母、親戚、あるいは近所の商店のおじさん、おばさん達が母を支えていた。
時代だったのだろう。それが1つの大きなフォローであったのだ。
今は地域社会が崩壊したなどとメディアは報じているが、実のところそれほどでもない気がしている。
少なくとも私の住む地域では、誰も彼もが他人は他人などと思っていることはない。古くからの商店の人達で温かい人も沢山いる。
だからそういう人たちや、おじいちゃんおばあちゃん、親戚などに適度に甘えながら、頑張ってほしいと、シングルマザーの人たちを応援したい。
いや「頑張ってほしい」というのは違うな。
よく言われるが「頑張れ」なんて本人が一番わかってるだろうし、もう十分頑張っていることだろう。
だとしたら何か。
「好い加減(いいかげん)に」だな。
好い加減は「程よい程度。適当。」
放っておいても子供は親の背中を見て育つから大丈夫。
自分は子供も居ないので偉そうなことを色々と言える立場でもないのだが、母子家庭で育った子供の立場から言えることを言ってみた。
「心配ご無用、私は私なりに頑張ってるよ」と言われるかもしれないが、それくらいの気風の良さがあって元気なのが実は一番良い。
それこそが母親の強さの表れだと思うから。
ジョイ・ラック・クラブ
これは私が大好きな映画。女性と母親の強さ、母と娘の絆を描いた最高傑作。
機会があったら見ていただきたい。
この記事へのコメント
未婚シングルママchobiともうします。
なんだか励まされました。
それとなく、よい加減で頑張ります。
私ごときのブログで元気になってくれるとは、大変うれしいことです。
そのまま「よい加減」で頑張って下さい(^^)