2006年07月29日

「怒りの葡萄」

怒りの葡萄

今日このDVDを買って来て、さっき見終わった。小説も同じく今日、上下巻とも買って来た。これから読むつもりだ。

この作品はおそらく、観るのが必然、今日観なくてもいずれ観たであろうというものである。

ブルース・スプリングスティーンは、1995年に「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」というこの小説を題材にしたアルバムを発表し、当時のアメリカ社会を批判した。

The Ghost of Tom Joad

発売後、僕はすぐにこのアルバムを買った。
実に良いアルバムであったが、反面で、暗過ぎてたまらないという印象も抱いた。
実際、訳詞を読むと、本当にやり切れなさで一杯になった。

貧困と犯罪、そして野宿者等の世界が、スプリングスティーンの詩の中で描かれている。

当時のアメリカの暗部は実際にこうだったのだろう。
しかし僕にはこの凄まじい世界が現実とは思えなかった。
日本は当時、まだそこまでではなかったからである。

しかしよく「アメリカの姿は日本の10年後」などと言われるように、今の日本は、見事にそれが現実となりつつある。

餓死という、信じられない死に方をする人が居る一方で、高級ホテルでは毎日、料理が大量に捨てられている。

食べ物が余っていたのは今に始まったことではないが、反面で「餓死」が現実に起こっているという事実。これはいったい何なんだろう。

メディアでは「格差社会」と一くくりにして語っているが、それによって問題がスーッと流れていってしまうことを僕は懸念する。

だから僕は、スプリングスティーンの一枚のアルバムと、この映画、小説から何かを感じ、僕なりに「日本の今」を捉えていこうと考えている。

ところで映画であるが、当然素晴らしかった。何度も涙を流した。
一番心に響いたのは、やはりトム・ジョードの母親の強さだったかなと思う。

あとは小説であるが、映画である程度頭に入ってるので、なんとか読み切れるだろう。

10年前にスプリングスティーンにアルバムを作らせたトム・ジョードの幽霊が、僕に何を感じさせてくれるのか、興味深いところだ。


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