2007年03月09日

禁断の木の実

触れてはいけない、関わったら身の破滅を招く。
そういう女というものははたして存在するのか?

1994年に放送された野島信司のドラマ「この世の果て」で横山めぐみが演じた加賀美ルミはまさにそんな女だった。

絵に描いたように純粋な元天才ピアニストの男、高村士郎(三上博史)を誘惑し、麻薬中毒にまで堕落させた。

特に女が何かを無理強いするわけでもなかった。
男が勝手に蟻地獄にはまっていっただけなのだ。

それほどまでに魅力があり、反面で逃れられないような、人を破滅にまで追い込む本性を、この手の女性は生まれながらにもっているのだろう。

幸いにして僕はそういう目に会わずにこれまでは済んでいるのだが、一方で、「清くやさしく美しい女性」よりも、この「身の破滅を招く女」の方が数倍、いや数十倍の魅力を持っていることもわかっている。

いざそういう女に出会ってしまったらはたして逃れられるのか?
自信を持って「関わらない」とは言い切れない。

もともと持ち合わせている破滅型の性格の僕の前に、その眠っていた不発弾を爆発させる女が現れることが僕は怖い。

何が怖いかというと、とにかくそういう女は人生を捨ててしまってもかまわないと思わせるところなのだ。

女性の「魅力」とはいったいなんだろう。

こればかりは男である僕にも、破滅を招く当の女性にも永遠にわからないのかもしれない。



kowalski_snake at 21:35│Comments(0)clip!mooの真面目な話 | mooの恋愛

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