mooの真面目な話

2006年10月20日

リンク追加のお知らせ

また硬派な話題を一発。

以前の記事にも書いたように、僕はホワイトカラーエグゼンプションに断固反対の立場なので、同じ立場で骨のある日本労働弁護団のサイトをリンク先に追加しました。

過労自殺と過労死は年々新記録更新だそうだよ。

労基法違反に泣き寝入りして死んだりするのは馬鹿馬鹿しいね。

法律違反は犯罪です。

こういうこと会社内で言うと変な目で見られるこの国ってやっぱりどこかおかしいよなあ。

前の会社にもいたなあ、そういう奴・・(おい、ここ見てるお前じゃ!お前!)

右だの左だの会社寄りだの労組寄りだのくだらない話が好きな奴は過労死でもなんでもすればいいんだけどさ。

俺は嫌なんでこういうこと書いてるわけなんですよ。ヨロシク。


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2006年10月11日

でかい報道から距離を置いて自分のことを考えましょう

どこぞの国が核実験をやったとか。

僕はテレビはほとんど見ないし、ネットのトピックスにそういうのがあっても読まない。
庶民はこういうことに関心持っても仕方あるまい。
どうなるもんでもねえから考えないほうが健康ってもんだ。

それよりも自分に間近に降りかかって来そうな雇用問題、年金問題、医療制度問題、そして企業や役所の不祥事、その他諸々。
この辺のニュースを細かくチェックしてた方がいい。
核実験がでかでかと報道されている隅の方にちょこっと載ってるかもしれねえからな。

そりゃあ爆弾ぶっ放されて頭の上から落ちて来るかもしれないって意味では関係あんのかもしれないけど、そんなもん、軍事の専門家の極々一部と、利権が絡んでる政治家くらいしか真実は知らねえだろ。

なので慌ててワーワー騒がずに、秋の味覚でも楽しんでヘラヘラ暮らしてたほうがいいですよ。

ということで僕はこのニュースに関しては全く知りません。

知らないほうが幸せということもありますな(・ε・。)


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2006年10月09日

いい加減怒るぞ、労働者もよ!

というわけで、久しぶりにブログで怒る。

以前は怒り専門のブログを精力的に更新していたし、このブログにも「mooの怒り」というカテゴリがあったのだが、今は無くしている。

あんまり怒るのも血圧上がるし、体に良くねえし、何より見ている人が不快かなと思ったからだ。

しかしものには限度っちゅうものがある。

昨日、ある労働専門の弁護士さんの話を聞く機会があった。

弁護士の講演っちゅうと、むさくるしいオッサンが人権人権と騒いでるつまらないものを想像していたのだが、昨日の方は「おっ!」と思うくらいの美人!
しかも柔らかい物腰で昨今の労働問題を斬るものだから、すっかり聞き入ってしまった。

美人に弱いmoo00(笑)

という冗談はさておき、最近は若者から大人まで、労働問題に関して怒ることもせず、あきらめたり「自己責任」で片付ける輩が多いのに、こういう普通の方が損や危険を承知で自ら講演を買って出ていたので大いに感動した。

そして、ホワイトカラーエグゼンプションなどという、労基法の全てをぶち壊しにするような法案が通ったら、給与所得者は長時間労働で殺されかねないということも改めて認識した。

今回は伏字なしでいくが、小泉の後継者安倍晋三、そして経団連に、我々は殺されかねないのだよ。

こういうことを書くと、やれアカだ左翼だと騒ぐ輩もいるが、そんなことは知ったことではない。

別に革命を起こそうって言ってるわけでもないし、自分の身に降りかかって来ることには抵抗するしかないではないか。

僕はサラリーマンをやっていて不思議な光景を何度も目にした。

残業の多さを自慢する輩、早く帰る人間を罵る輩、誰かが帰らないと仕事もないのに帰らない輩、労基法や就業規則に触れていてることでもうやむやにしてそれを押し付ける上司、所詮は皆雇われの身なのに経営者面をして過重労働を推進する輩、その他諸々。

連中は日本の悪しき企業主義に明らかに洗脳されているのだが、周りがそんな奴ばかりだから自分も正しいという根拠のない自信で、今日も迷惑をかけている。
いずれは被害者となることがわかってるのだろうか。
いや、わかってないからそんなことが出来るのだろうな。

いずれにしても、エグゼクティブだセレブだと気取ったところで、所詮は賃金労働者。
企業はあんた達のこと使い捨ての機械程度にしか見てないんだよ、と言いたい。

死んだような面して「あー、忙しい」と自慢げに言う人間の気持ちは僕は一生わからないだろうな。
まあわかりたくもないんだけどね。

というわけで、僕は「日本版エグゼンプション制度」に断固反対の立場です。

可憐な女性がああやって損とわかってて講演したりしてんだ!俺も一丁乗ったるで!

 

っちゅうかもうほんとに日本脱出考えてるよ。お先真っ暗国家に用はねえ。


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2006年10月04日

「涙」が出るしくみは?

最近ちょっと気になった。
なんで感動したり悲しくなったりすると涙が出るのだろうかと。

ネット検索という便利な手段がある世の中なので調べてみたのだが、出て来るのは製薬会社や眼科関係、コンタクトレンズの会社などで、「目を保護する機能」とか「目にゴミが入った時に洗い流す」とか「タマネギを切った時に云々」とか「パソコンによるドライアイがどうの」とか、そういうのがほとんどで、僕の疑問とは答えがずれていた。

ちょっと近かったのがここの「感激の涙のわけは?」で、

 

悲しい時や感激した時には、上まぶたの耳側にある主涙腺から涙が出る。これも涙点から回収されるが、「悲しい時に、まず鼻をすするのは、回収された涙が鼻に流れてきているから。回収しきれないと瞳からあふれ出る」。

 

とか、そんなことが書いてある。
さらに、

 

では、大量の涙はなぜ出るのか。「感情をつかさどる脳の前頭葉から指令が出ている」と話す。前頭葉が悲しい、うれしいと感じると、涙腺中枢に刺激が伝わる。ところが、うれしくても泣かない人もいるように、前頭葉の感じ方は個人によって異なり、「感激の涙」の詳しい仕組みは分かっていないという。

 

とある。

色々なことが解明されている世の中でも「『感激の涙』の詳しい仕組みは分かっていない」のかよ!

なんか不思議だよなあ(・ω・)

こういう疑問はどんな学問を追及すればいいのかね。
上のサイトは眼科学の学者さんが答えてるんだけど。

医学はもちろん、心理学とか大脳生理学とか、さらに哲学とか文化人類学とか、幅広く研究して、やっと入り口が見えるくらいなのかもな。

これからちょこちょこと調べてみるか。

誰かこの謎が分かる人いたら教えて下さ〜い(。・-・)


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2006年09月06日

「泣いてたまるか」を知って「泣いてたまるか!」と思った

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一昨日の渥美清さんの番組、ビデオに録ったので、じっくり見てみた。

テレビドラマ「泣いてたまるか」のワンシーンは本当にグッと来たな。

「ああ無名戦士!」というタイトル。
渥美さんはアコーデオンを弾いて募金を集めるニセ傷痍軍人の役。
そのニセ傷痍軍人と、受験戦争で落ちこぼれた若者と家出娘との友情が描かれている。

渥美さんは「ニセ」とはいいつつも、空襲で片足を失った戦災孤児だというところが、重い背景でたまらない。

印象深いのは、おそらくラストシーンなのだと思うが、戦没者慰霊碑の前で渥美清と、事故で怪我をした娘が遺骨(落ちこぼれ学生のものと思われる)を抱いて立っている場面だ。

最後に渥美清が「私のようなものでも!生きてゆきたいのであります!」と大声で叫ぶところはたまらない感動が押し寄せる。

この作品は昭和42年の11月に放送された。
僕がまだ1才にもならない頃か。

この回で脚本を担当した方が番組のインタビューに応えていて「あの時代(戦中・戦後)を忘れてはいけない」と言っていた。

戦争の悲惨さを忘れるなという言葉はよく聞くが、戦後しばらくの悲惨さを忘れるなと改めて言う方を久しぶりに見た。
当時を必死に生きた方ならではの言葉であろう。

それにしてもこの「泣いてたまるか」、絶対に全作品を見たいものだ。

高度経済成長期で浮かれていた当時でも、確実に苦しんでいる人がいたという事実を認識したい。
浮かれたバブル期と酷似している昨今だからこそ、この作品を見る意味もある。

しかしこの「泣いてたまるか」って言葉はいいね。
「てやんでぃ!泣いてたまるかよぉ!」っていう、男の強がりみたいな粋な感じ、いいよね。

俺も色々あるけど「泣いてたまるか!」


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渥美清の泣いてたまるか 第16巻



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2006年09月01日

CDと音楽配信

ブログ将門:音楽販売ネットが主役 タワーレコード破たん CDよりダウンロード - livedoor Blog(ブログ)

今回はトラックバックさせていただいて記事を書きます。
私にブログを勧めてくれた周さんの「ブログ将門」からです。

この話は、昨日のNHK番組「時論・公論」でも取り上げられていて、興味深く見ていました。

確かに最近のCDの売上は、90年代に比べると激減しているようです。
私の友人知人でも、i-Podを使っている人が急速に増えていて、勢いは止まりません。

しかし番組で、CDの良い所をいくつか紹介しており、これもうなずける内容でした。

「ジャケット写真がある」「アルバム全体のコンセプトで物語性を表現出来る」というもの。

ジャケット写真などは、レコードの時代から重要なものと思われて来ましたね。
私などはレコードジャケットで格好いいものがあればポスター代わりに壁に貼ってインテリアにしていたこともありましたし、アーティスト側も表現の一つとして重要視して来たと思います。

後者の物語性。
これは、サザンオールスターズなどが強く考えていることらしく、彼らは音楽配信に関しては消極的なようです。
これも理解出来ます。
アルバム全体によって、一つの曲のごとく表現し、聴き手に伝えるということは、ロック、フォークの時代から、かなり強くなっていると思います。

私の好きなブルース・スプリングスティーンなどはその典型。
日本でも、PANTAや泉谷しげる、矢沢永吉などもそうですね。
皆、そのアルバムの「コンセプト」をしっかり決めて、アルバムを作っています。

これが細切れにされて売られるとなると我慢出来ないアーティストもいるようです。

それでもこれからはネット配信が伸び、CDセールスは厳しくなる一方でしょう。

しかしです。
デジタル化され、便利になる一方で、かならずその逆もまた商売になる、残るというのはレコードが証明しています。
音楽が完全にネット配信となることはないのではないかと、私は思います。

そしてこれからも、あくまでコンセプト追及型で、CDにこだわるアーティストも一定数存在し続けるでしょう。

最後になりますが、i-Podの危険性として「故障」があると思います。
私はこの機械に詳しくないのですが、携帯電話によくある「水没」で、一瞬にしてメモリーが吹っ飛ぶということはないのでしょうか。

メモリーの容量が大きければ大きいほど、それが一瞬にして吹っ飛んだ時のショックは大きいですよね。

などと、色々考えるわけなんですが、音楽業界もどう変わっていくのでしょうか。
私はたぶん、好きなアーティストのCDは購入、そうでもないけど曲がいいという場合はネットからダウンロードという方法を取ると思います。


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2006年08月31日

何も言わずに見てくれている人

タイトルのような人が好きという話。

僕はいわゆる「普通の生き方」とちょっとズレてるから、前から書いているけど、誤解を生みやすい。
別に悪いことをして生きてるわけでもないんだけどね。

そういう僕にああだこうだと「アドバイス」という名の下に、ただ自分の言いたいことだけを言ってスッキリするって人がたまにいる。

悪いが、その「アドバイス」の中身なんぞ、大抵はもう僕も承知の上で、自分の中で解決法を探っていたりするのだが、人に何かを言いたいタイプの人はそれもわからずに言って来るわけだ。

これまで「おっ!」と思わせることを言った人など片手で数えるほど居るか居ないか。
所詮そんなものなのである。

人の人生なんぞ、酒場の席の顔や、その人の一面だけ見て判断出来るほど簡単なものではない。
それを平気な顔で「アドバイス」する人のデリカシーのなさに、最近は(昔からなのだが)厭きれていたりする。
その場で聞いているふりはするが、もう二度と腹を割って話すこともない。
僕はそういう面では実に冷たい男だと思う。

一方で、タイトルのような人。

僕の周りにも何人かは居るが、基本的にデリカシーがあり、かつ、「人の人生などわからない」ということがしっかり認識出来ている人なのだと思う。

また、こういう人は、僕が困っていたり悩んでいたりする事柄を察し、実に的確な言葉をくれる。あるいは放っておいてくれる。
アドバイスとも、激励とも違うんだな。
「出来た人間」とはこういう人を言うのかなと最近思うようになった。

余計なことは言わないが、その人のためになることを的確に言う。

これが実に良い。
また、温かさややさしさを感じる。
そして、相手を信頼しているから余計なことも言わずに見ていてくれるのだろう。

年齢も関係あるのかなと思いきや、考えてみるとそうでもない。
老若男女関係なく、こういう人は存在する。

仕事や学問の出来はさておき、こういう態度が取れる人を僕は尊敬する。
そして、僕もこういう人間になりたいと思う。

「能ある鷹は爪隠す」

的を射た言葉だ。


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あ、「人のアドバイスを聞くのも大事だ!」ってコメントはやめてね(笑)
そういうのが嫌だっていうのがこの記事の主旨ですから(笑)
そういえばそういうこと言う人も昔居たなあ・・



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2006年08月22日

猛暑の中でも脳は働くか

最近、論文やレポートを書く機会が増えている。

で、この猛暑&クーラーなしで、頭がボーッとして「書けねえよ!」と思うことがあるのだが、さてこれはどうなんだろう。

昭和40年代以前の、家庭用クーラーが普及していなかった時代にも、学生なり学者はこういう環境で勉強をし、素晴らしい論文を書いていた。

現に、バブル寸前の時代、僕の高校ではクーラーがなかった。
だからろくな勉強も出来なかったんだと言い訳も出来ようが、まあクーラーがあったとしても結果は同じだったであろう。

そう考えると、結構ひどい環境の中でも、気の持ちようで脳はなんとか適応し、働くのかなとも思える。

また、ひどい環境が逆に素晴らしい文学作品を生み出すということもあるのかな。

経済的にも環境にも恵まれて、広い書斎で、夏はクーラーも適度に効き、生活の心配もないという状態だと、なんだかつまらないものしか生まれてこないのではないかとも思える。

「苦労した方がいい」という言葉は嫌いだが、何か負荷がかかった方が、理論なり文学作品なりは核心を突いたものが生まれるのではないかと改めて気付いた次第だ。

酒やタバコも然り。

体に害はあるにせよ、脳が変わった働きをして、核心を突いた理論なり文学が生まれる可能性もある。

麻薬とサイケデリックアートの関係なんかも近いのかな。

 

・・・と、今のこの暑さをなんとか自分に納得させようと、そんなことを書いてみました(笑)

みなさんどう思われますか?

この文章が変でなければ、暑さが脳の働きを弱めるというのは嘘だということです(笑)
非常に暑い部屋で書いてますから。

そしてこれからまた論文を書かなければなりません。

暑いぜ。


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2006年08月13日

「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」と「学校」の話

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昨夜もホテル泊。
BSでまた「男はつらいよ」をやっていたので鑑賞。

「寅次郎かもめ歌」。80年の作品です。
ちなみに満男役の中村はやと君はこれで卒業しました。
よって、僕が一応の「前期」と言ってる作品はここまで。

これも以前見たことがあったのだが、見直すと実に名作だ。
温かいんだよ。

寅さんの北海道のテキヤ仲間の娘、すみれは高校中退。
でももう一度東京に出て来て夜間高校を出たいという。
それで寅さんが連れてくるわけだ。

当然、この映画は笑える場面も沢山あって最高なのだが、やっぱり泣かせるんだよ。

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すみれが夜間高校を受験するまでのとらやの皆さんやタコ社長の応援、合格してからの夜間高校の授業シーンなどが実に良い。

先生役の松村達雄(2代目おいちゃん)も、本当に良い。温かい。

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2006年07月30日

バブル期以降の寅さん

最近またレンタルビデオ屋に行くことが増えた。

僕は邦画が好きで、よく借りる。
寅さんの「男はつらいよ」も品揃えが豊富で、どれを借りようかと色々手に取って見るのだが、バブル期以降、平成以降の作品にはどうにも手が伸びない。

というより、満男役が吉岡秀隆君になってからの作品をほとんど見ていない。
見ていないから何も言えないのだが、感想などをたまに読むと、なんとなく寅さんが後へ後へと引いていくイメージがあるのだ。

そういう寅さんもまたいい味が出ていると言う方もいるが、僕にはどうにもそれが寂しい。

思えばバブルの時代、僕は寅さんなどまったく忘れていた。
バブルの空気に反発しつつも、どこかで流されていて「今さら寅さんでもないだろ」と思っていたのかもしれない。
実際その頃にはすでにあの映画は、マンネリズムに悩んでいた感じもある。

今あの時代の作品を見る気になれないというのは、その時代に寅さんを忘れていた自分への複雑な想いが少しあるのかなと思う。

例えば、大事に育ててくれた親や、祖父母への想い。
青春期に親離れをし、そういう人達のことなどすっかり忘れて遊び呆けるのが、ある意味ではごくごく普通の若者の姿のはずだ。

しかし少し歳を取ってその時代の自分の姿を顧みると、なんともいえない複雑な気持ちになる。

ふとその人達のことに目がいくようになった時、その人達は既に相当老いている。

寅さんもそうだった。
気付いたら亡くなっていた。

遺作となった「男はつらいよ 寅次郎紅の花」は、95年の作品。
阪神大震災と地下鉄サリン事件という、痛ましい時代。
実際寅さんが神戸でボランティアをしているというシーンがあるという。
そしてこの時渥美清さんは病気でやつれていて、それが露骨にわかるくらいだったらしい。

最後の作品ということで、見てみようと思うこともあるのだが、DVDを手に取って写真を見ると、どうにも悲しくなって、やはりやめてしまう。

寅さんは相変わらず笑っているが、体は相当辛かったのではないか。
さくら役の倍賞千恵子さんも、博役の前田吟さんも、昭和の、あのがむしゃらに家を建てようとしてた時の顔ではない。

不幸そうではないのだが・・・
なんだろう。
哀愁漂うというか、哀しそうというか、そういう風に僕には見える。

やんちゃな寅さんと、額に汗して働く博とさくら、寅さんと本気で喧嘩をするおいちゃん、そんな中でも奮闘するおばちゃん。

それこそが「男はつらいよ」であってほしい僕としては、後期の作品は実は必要ないのかもしれない。
一生見ないということもあり得る。

アルバムを開いて、亡くなった親族の顔を見ながら涙を流すような想いで寅さんを見るのはつら過ぎる。

こういう角度で寅さんを語るのも、さらに寂しくてたまらないのだが、これも年々歳を取ってる証しなのか。

今調べたら、渥美清さんの命日は8月4日だったんだな。
もうすぐだ。

いけねえな。こういう湿っぽい態度が一番寅さんっぽくねえんだ。
腹から笑って清々しい気持ちになる。
それこそが寅さんとの付き合い方なんだ。


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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

この作品も良かったなあ。太地喜和子さんと宇野重吉さんも実に良かった。



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