2006年03月25日
ウィラポン・ナコンルアンプロモーション、崩れ落ちる・・
本日、長谷川穂積選手の強烈なカウンターによりついにダウン、そしてTKOで再びウィラポンが敗者となった。
前半から長谷川選手の有効打が多かった。
これはもしやと思ったが、悪くても判定負けだろうと思っていた。
それにしてもあれだけの強さを誇っていたボクサーのダウン、それも全く立つことが出来ない状態というのは凄かった。
辰吉を見事なまでに倒したウィラポンが、今度はその立場になってしまったわけだ。
今回の試合の記事はだいたい「王者長谷川、ウィラポンにTKO勝ち!」だろうが、僕はウィラポン側から書いている。
僕は今日もウィラポンを応援していた。
ウィラポンが王者の時に西岡が挑戦者として何度か戦ったが、これもウィラポンを応援していた。
スポーツ観戦の時に、僕は日本人だとか外国人だとかは全く関係なく応援する。
好きだから応援という単純な理由だ。
もちろん、辰吉戦の時は逆の立場だったわけだが、それ以降はあの強さに完全に魅了されていた。
僕がボクシングを見る時、そこには必ず「あしたのジョー」の世界がだぶっている。
あの漫画以降ボクシングに興味を持った世代にはおそらくそういう人がいるだろう。
辰吉とウィラポンに関しては、矢吹丈に対してのカーロス・リベラのような関係を思い浮かべていた。
辰吉自身、あの漫画の強烈なファンなので、似たようなことを考えていたのかもしれない。
まさに今日のダウンシーン、矢吹丈が白木ジムで葉子に「カーロスがKO負けだぁ?」と聞いたように信じられない光景であった。
しかしあのウィラポン、見事なまでの長谷川のカウンターに沈んだが、それでもやはり強かった。
8Rまでは打たれつつも、いつものウィラポンであった。
37歳といえば、もうこれで引退と考えることもあり得るが、まだ十分いけるとファンとしては思う。
57戦のうち3敗2分というのが凄すぎるではないか。
そのうちの1敗が今日の試合である。
ぜひもう一度長谷川選手に挑んでほしい。
